ワンちゃんのダイエットはどうする?意識や計画はしっかり立てる!

おねだりされたり、一緒に美味しいものを食べたい…という思いから、ついついおやつをあげすぎたりご飯をあげたりしていませんか?ワンちゃんは私たちと違い、少しの体重増加が大きな影響を及ぼします。逆に、体重減少もやりすぎてしまうと体に負担がかかってしまうのです。

今回は、適切なダイエット法や考え方についてお話したいと思います。

犬は肥満になりがち

大前提として、ワンちゃんは肥満になりやすいと言われています。そのため、生活習慣を整える意識を常に持っておかなければ、どんどん太ってしまいます。

ワンちゃんが肥満になる原因は、主に次のようなものがあると言われています。

・運動不足

・不適切な食事

・病気

・加齢

など

また、去勢や避妊によってホルモンバランスが変化することでも肥満になりやすいと言われていますが、多くの原因として考えられるのは飼い主さんから与えられる不適切な食事や運動不足です。なお、ワンちゃんが肥満傾向にあるかどうかを見極めるポイントは、犬の胴体を上から見てくびれがないこと、体を触って肋骨がすぐに見つけられない場合は、肥満と言って良いでしょう。

ダイエットを始める基準と判断方法

ワンちゃんがダイエットを始めるべき基準と判断タイミングとしては、適正体重よりも15〜30%ほど脂肪が超過した時には肥満と判断できます。最近では、BCS(ボディ・コンディション・スコア)を算出し、それによってダイエットが必要かどうかを判断するようになっています。BCSは、犬種や体格によって個体差が大きいため適正体重が定まらない、肋骨や腰の周りの皮下脂肪の厚さとウエストの形から、数値で栄養状態を知ることができることが特徴で、5段階評価によって測定します。なお、理想体型は5段階中の3です。

ダイエットを始めるにあたり意識しておくべきこと

ワンちゃんのダイエットを始めるにあたっては、飼い主さんがしっかりと意識しておかなければならないことがあります。

①飼い主さんが太らせてしまっている要因がある

飼い主さん(そのご家族など)が、愛犬が可愛いが故にご飯やおやつをあげすぎてしまうことは、肥満の大きな原因となります。愛犬と長く過ごしたいという思いがあるなら、体重管理をしっかりと意識して、食事管理を徹底しましょう。

②体重の増減はグラムでなく%で考える

たとえ、ワンちゃんが0.5キロ体重が減ったとしてもそれは人間と同じ感覚で考えてはいけません。ワンちゃんの大きさや体重全体の比較をすべきですので、%を考えるようにしましょう。

ダイエットの計画について

ワンちゃんのダイエットを計画する際には、現在の体重と適正体重の差から目標を設定して、ダイエットを始めましょう。無理なダイエットはワンちゃんのストレスになったり、体調不良を招く原因となるため厳禁です。ワンちゃんの意志で行うわけではないこと、体調不良が起こっても訴えられないからこそ無理なく長い目で進めていくようにしましょう。

なお、ダイエットを進めていくにあたっては、こまめにかかりつけ医に相談しながらワンちゃんにとってストレスや負担の少ないダイエットを意識していただければと思います。

 

当院では、ワンちゃんだけでなく飼い主さんやご家族を丁寧にサポートしつつ、適正体重を心がけるダイエットを一緒に行っていけるように支援しています。食事療法だけでなく運動療法にもこだわることで、より確実にストレスなくダイエットを進めていきましょう。

熊本市の動物病院|どうそペットクリニック

■住所
〒861-8039 熊本県熊本市東区長嶺南4丁目10-1
■TEL
096-285-5755
■アクセス
熊本ICから車で10分
「福祉センターグラウンド前」バス停下車から徒歩1分
■サイト
【公式ホームページ】
https://douso-petclinic.com/

その他のコラム

狂犬病予防接種が
必要なのはなぜ?

犬の狂犬病予防接種が必要なのはなぜ? 動物からうつる病気のなかでも、特に恐れられているのが「狂犬病」です。 日本で犬を飼っている方なら、ほとんどの方が狂犬病という名前はご存知かと思います。日本では、「狂犬病予防法」が制定されており、年に1回のワクチン接種が義務付けられています。 しかし、なかには「散歩以外は、おうちのなかにいる室内飼いなのだから狂犬病のワクチン接種は必要ないのでは」と思う方もいるかもしれません。 ...

飼い主さんが意外と知らないノミ・マダニについて

ペットを飼っている人なら、ノミやマダニについて聞いたことがあるかもしれません。 しかし、実際には飼い主さんが知らないことも多いのです。 この記事では、ノミやマダニについての基本的な情報を分かりやすく説明します。   ノミについて ノミの特徴 ノミは、非常に小さな昆虫で、身体の両側に長い後ろ足を持っています。 これらの足は、高速で動くために特別に進化したもので、壁や床などの表面を素早く移動できます。 ...

愛猫が見せる病気のサインを見逃さないようにしよう

猫は痛みや不快感を表に出さない生き物ですが、さまざまなサインを通じて体調不良を訴えています。 この記事では、愛猫の健康を守るために知っておきたい病気の兆候について解説します。 猫が見せる病気のサインをしっかりと把握し、早期発見と適切な対処ができるようにしましょう。   猫が病気を訴える身体的なサイン 食欲の変化 猫の食欲が急に減少したり、逆に過食になる場合、病気が原因である可能性があります。 特に長...

ワンちゃんは皮膚病になりやすい!トラブル例を知っておこう!

ワンちゃんは体が毛に覆われている分、皮膚はとても繊細です。繊細であるということは、それだけトラブルが多いということであり、犬種によっては治療や完治そのものが難しいケースがあります。 今回は、ワンちゃんの皮膚病で気をつけるべきことやトラブルの例について解説します。 皮膚に関するトラブル例 ワンちゃんの皮膚は、トラブルによってバリア機能が低下して悪化するという悪循環になることがあります。トリミングや日々の生活で異変が見つ...

いつまでも健康に暮らそう!ワンちゃんの眼科治療

ワンちゃんが目をショボショボさせていたり、やけにこすっていると感じられることはありませんか? ワンちゃんの眼科疾患は、数多くあります。しかし、自分から異常を訴えることができないことや痛みなどを隠す本能があるため、飼い主さんがいかに早く気付いてあげられるかどうかが重要です。 目は一度失明すると回復することができません。ワンちゃんの健康のためにも、目の病気などを理解しておきましょう。 よくある目の病気 ...

096-285-5755WEB予約