先手を打てば後が楽になる!子犬の頃からの健康診断

・初めて子犬を飼うことになった!けれど、健康診断はいつから受けるべき?

・これまでにワンちゃんを育てた経験はあるけれど子犬は初めて

など

子犬を受け入れることが初めてな方にとって、健康診断を受けるタイミングがわからないという方は多いのではないでしょうか。

今回は、子犬を初めて飼う方のための健康診断について解説します。

まずは環境に慣らせること

初めて家にきた子犬は、環境の変化に戸惑いや不安を感じているものです。私たちが思う以上にストレスを受けやすく、それが原因で体調を崩すことは珍しくありません。そのため、ひとりぼっちにしておくだけでも悪影響になったりしてしまうこともあるので、一緒に過ごせる環境を用意しつつ、寝ていたら邪魔をせず、子犬の動きをしっかり待つことが大切です。

健康診断のタイミング

2〜3ヶ月齢(初回健康診断)

前述した通り、環境変化から体調を崩しやすいため、少しでもストレス緩和やリラックスをできるようになってから健康診断を受けるようにしましょう。健診前には、キャリーやクレートに入る練習をしておくことも大切です。

健診内容は、一般身体検査、先天性疾患、混合ワクチンの接種、寄生虫予防などです。

3〜4ヶ月齢(1ヶ月健診)

成長に栄養が必要な時期です。食事量や回数に注意し、栄養不足(過多)にならないように気をつける。初回健診から1ヶ月後の健康診断を受診します。一般身体検査や混合ワクチンの追加接種、フィラリア、ノミ・マダニの予防を始める時期でもあります。

4〜5ヶ月齢(2ヶ月健診)

乳歯が永久歯に変わり始める頃です。歯磨きの練習を行うのもこの頃からが良いでしょう。一般身体検査の実施に加えて、狂犬病の予防接種を行います。避妊や去勢手術に関する相談もこの頃からが良いでしょう。

5〜6ヶ月(3ヶ月健診)

体が大きくなり、骨格が安定してきます。成長が緩やかになる一方で、血液異常や尿路結石などを発症するリスクも出てきます。一般身体検査の実施に加え、血液検査や尿検査も実施することがあります。

6〜7ヶ月齢(4ヶ月健診)

交配の予定がない場合には、避妊や去勢を行います。避妊・去勢を行うことで様々な病気を防ぐことにつながるため、ぜひ受けておくことをオススメしています。

7〜12ヶ月

乳歯から永久歯への生え変わりが完了します。乳歯が残っている場合には、抜歯なども検討すると良いでしょう。なお、食物アレルギーの症状がで始める場合もあるので、早めの受診を心がけてください。

子犬によくある病気・症状

子犬によくある病気としては、次のようなものがあります。健診で防げることや生活環境を整えることでしっかり対策できることばかりですので、ぜひ意識しておきましょう。・下痢

・嘔吐

・異物誤飲、誤食

・感染症

・骨折脱臼

・低血糖

など

この中でも、異物誤飲や誤食、骨折脱臼は生活環境を整えることで予防できます。子犬が安心して過ごせる環境を整えるようにしてあげてくださいね。

小さい頃だからできることがたくさんあります

検診を受ける中で、医師と相談して口内ケアのくせをつけたりしつけに関することなども行えば、大人になったときにはペットも飼い主さんも楽な状況になります。大人になるまでに口内ケアやしつけに関することをあまりせず、苦労している飼い主さんも多い現状があるため、ぜひ、子犬の頃から意識的に行っていきましょう。

熊本市の動物病院|どうそペットクリニック

■住所
〒861-8039 熊本県熊本市東区長嶺南4丁目10-1
■TEL
096-285-5755
■アクセス
熊本ICから車で10分
「福祉センターグラウンド前」バス停下車から徒歩1分
■サイト
【公式ホームページ】
https://douso-petclinic.com/

その他のコラム

去勢・避妊手術を行う際に飼い主さんが注意すべきこと

愛犬の健康と幸せを守るために、去勢・避妊手術を行う飼い主さんは多いですが、手術前後には注意すべきポイントがあります。 本記事では、手術前後に飼い主が知っておくべきポイントを解説します。   犬の去勢・避妊手術とは 犬の去勢・避妊手術は、繁殖能力を取り除くことを目的とした手術です。 去勢手術はオス犬に対して行われ、精巣を摘出することで繁殖能力を失わせます。 避妊手術はメス犬に対して行われ、卵巣と子宮の摘...

非常に怖い「狂犬病」について 正しい知識をつけて予防しよう

狂犬病は、感染した動物から噛まれることで人や動物に感染する、重篤な感染症の一つです。 現在日本で 狂犬病は報告されておりませんが、発症すると非常に致死率が高く怖い病気です。 本記事では「狂犬病」について詳しく解説します。しっかりと正しい知識を付け、予防していきましょう。   狂犬病とは? 狂犬病は、病原体である狂犬病ウイルスに感染することで発症する病気です。狂犬病ウイルスは、唾液などの分泌液を通...

一度は受けるべき?内分泌的検査とは

日々、犬や猫の体の中では様々なホルモンが分泌されています。これらのホルモンはとても大切なものであり、生命の維持に欠かせません。しかし、こういったホルモンの分泌はバランスが崩れることによって様々な病気を引き起こすことにつながります。今回は、動物の内分泌に関するお話です。 内分泌疾患について 副腎皮質機亢進症 別名、クッシング症候群と呼ばれています。副腎皮質ホルモンの過剰分泌によって起こり、多飲多尿や腹部膨満、毛ヅヤが悪...

大切な家族を守るための避妊・去勢

去勢・避妊の目的や重要性 ペットを飼うとなると、どうしても直面する問題が「避妊」や「去勢」の問題です。現在、およそ7割のわんちゃん、ネコちゃんが受けているという避妊ですが、どういった目的で行うのでしょうか。 去勢や避妊の大きな目的は、病気の予防です。子宮蓄膿症や乳腺腫瘍、睾丸腫瘍などの様々な病気の発生を抑えられるほか、性ホルモンなどによって病気が悪化する可能性を断つことができるため、できるだけ早い段階で受けることを推奨...

全身麻酔は本当に必要?

ワンちゃんやネコちゃんの手術を行う際、全身麻酔を行うことがあります。 「麻酔が切れたら目が覚めてくれるのか」 「ペットは麻酔に耐えられるのか」 「麻酔によって具合が悪くなるのではないか」 こういった心配を感じられることは当然のことですが、今回はワンちゃんネコちゃんの手術に行う全身麻酔について解説したいと思います。 必要でないならばやらないほうがいい ワンちゃんネコちゃんが全身麻酔によ...

096-285-5755WEB予約