元気だから必要ない!?ペットには定期的な健康診断を

「うちのペットは元気だから、健康診断は必要ない」と思っている飼い主さんも多いかもしれません。
しかし、ペットが元気に見えても、実は見えないところで何か問題が進行していることがあります。
本記事では、ペットに定期的な健康診断が必要な理由や診断の内容について解説していきます。

 

健康診断が必要な理由

病気の早期発見・治療につながる

ペットは痛みや不快感を言葉で伝えることができません。
そのため、定期的な健康診断によって、病気や状態の悪化を早期に発見し、治療を開始することが重要です。
早期発見・早期治療によって、ペットの命を救うことができる場合もあります。

老化対策

ペットも人間と同じように、加齢に伴って健康状態が変化します。
定期的な健康診断を受けることで、ペットの健康状態を把握し、適切なケアを提供することができます。
また、老化に伴う病気のリスクも低減できます。

ペットのストレス軽減

ペットが病気や怪我をしている場合、それによってストレスを感じることがあります。
定期的な健康診断によって、ペットの心身のストレスを軽減し、快適な生活を送ることができます。

飼い主さんが安心感を得られる

ペットの健康状態を定期的にチェックすることで、飼い主さんも安心感を得ることができます。
万が一、ペットが病気になった場合も、早期に対処できることで、飼い主さん自身のストレス軽減にも繋がります。

 

なぜ元気な時でも健康診断を受ける必要があるのか?

先ほども説明しましたが、ペットは痛みや不快感を言葉で伝えることができません。
そのため無症状の病気を発見することが難しくなります。
定期的に健康診断を受けることにより 、無症状の病気を発見することができるのも元気な時に健康診断を受けるべき理由の一つです。
また、ペットが元気な時に健康診断を受けることにより健康な状態のデータを残すことができます。
ベッドに体調不良が見られた時に。健康な状態のデータと見比べることにより体のどこに不調があるのかはっきりしやすくなります。
これらのメリットがあるため、健康な時でも健康診断を受ける必要があります。

健康診断の内容

ペットの健康診断では、以下のような項目がチェックされることが一般的です。
ただし、診断内容は獣医師や動物病院によって異なる場合があります。

体格・外観チェック

ペットの体重や体型、皮膚、被毛、目や耳の状態などを調べます。
これにより、栄養状態やアレルギー、感染症などの兆候を見つけることができます。

視覚・聴覚検査

ペットの視力や聴力をチェックします。加齢による視力・聴力の低下や病気の兆候を見つけることができます。

心肺機能検査

心音や呼吸音を聞いて、心臓や肺の働きを評価します。循環器や呼吸器の病気を早期に発見することができます。

腹部触診

腹部を触診して、内臓の大きさや硬さ、痛みの有無などを調べます。消化器官や泌尿器官の異常を見つけることができます。

歯科検査

口腔内や歯、歯茎の状態をチェックします。歯周病や虫歯、歯石などの問題を見つけることができます。

血液検査

ペットの血液を採取して、赤血球・白血球の数や機能、肝臓・腎臓の働きなどを調べます。
これにより、感染症や内臓疾患、貧血などの病気を発見することができます。

尿検査

尿を採取して、尿の濃度や成分、細菌の有無などを調べます。
これにより、腎臓病や尿路感染症、糖尿病などの病気を見つけることができます。

糞便検査

糞便を採取して、消化状態や寄生虫の有無を調べます。寄生虫感染や消化器官の問題を発見することができます。

 

後悔しないためにも健康診断を受けよう

「あの時健康診断を受診しておけばよかった」と後々後悔しないためにも定期的に健康診断を受診しましょう。定期的に健康診断を受診し、ペットの健康状態を把握することによって飼い主さんも安心してペットと楽しく生活できます。
元気だから大丈夫ではなく、健康診断で異常がなかったから大丈夫と思うようにしましょう。

 

熊本市東区のどうそペットクリニック

熊本市東区のどうそペットクリニックでは、すでに動物と楽しいペットライフを送られている方だけでなく、これから動物と暮らし始めるという方からのご相談も承ります。
「どの犬種・猫種がいいのか?」「動物と暮らすうえで何に注意するべきか?」「暮らし始める前にどんな準備が必要なのか?」といったようなことを、動物の専門家としてアドバイスさせていただきますので、お気軽にご連絡ください。
また動物や種類によってかかりやすい病気というものがあり、もちろん、暮らし始める前から病気になることをイメージするのは難しいと思いますが、事前に知っておくことで将来の病気予防に繋がりますので、必要に応じてそうしたこともアドバイスさせていただきます。

 

 

熊本市の動物病院|どうそペットクリニック

■住所
〒861-8039 熊本県熊本市東区長嶺南4丁目10-1
■TEL
096-285-5755
■アクセス
熊本ICから車で10分
「福祉センターグラウンド前」バス停下車から徒歩1分
■サイト
【公式ホームページ】
https://douso-petclinic.com/

その他のコラム

一度は受けるべき?内分泌的検査とは

日々、犬や猫の体の中では様々なホルモンが分泌されています。これらのホルモンはとても大切なものであり、生命の維持に欠かせません。しかし、こういったホルモンの分泌はバランスが崩れることによって様々な病気を引き起こすことにつながります。今回は、動物の内分泌に関するお話です。 内分泌疾患について 副腎皮質機亢進症 別名、クッシング症候群と呼ばれています。副腎皮質ホルモンの過剰分泌によって起こり、多飲多尿や腹部膨満、毛ヅヤが悪...

予防接種でワンちゃんを守る!ワクチンの基礎知識

ワンちゃんを飼うことが決まった場合、必要に応じてワクチンや予防接種を受けさせる必要があります。 なぜ、ワクチンや予防接種が必要なのか、どういった種類があるのか、受けるタイミングはどうすればいいのか?など、今回はワンちゃんのワクチン・予防接種について解説します。 犬のワクチン・予防接種が必要な理由 ペットは、いろいろな感染症にかかるリスクがあります。ワンちゃんについても例外ではなく、モノによっては命に関...

ワンちゃんのダイエットはどうする?意識や計画はしっかり立てる!

おねだりされたり、一緒に美味しいものを食べたい…という思いから、ついついおやつをあげすぎたりご飯をあげたりしていませんか?ワンちゃんは私たちと違い、少しの体重増加が大きな影響を及ぼします。逆に、体重減少もやりすぎてしまうと体に負担がかかってしまうのです。 今回は、適切なダイエット法や考え方についてお話したいと思います。 犬は肥満になりがち 大前提として、ワンちゃんは肥満になりやすいと言われています。そのため、生活習慣...

去勢・避妊手術後のケア方法を知ろう

ペットと一緒に過ごす上で必要になる去勢や避妊手術。手術そのものについての注意点や気にすることはたくさんありますが、それ以上に手術後に気をつけるべきことも多いと言われています。 今回は、去勢や避妊手術後に気をつけるべきことについて解説します。 手術当日の夜について 手術当日は、夜ご飯はいつもよりも控えめにしましょう。前日から絶食しているため、急にたくさん食べると嘔吐や下痢の原因となるため、注意が必要です...

ワクチン接種は怖いもの!飼い主さんができることは?

私たちと同じように、ワンちゃんも予防接種は怖い・痛いと感じるものです。予防接種が原因で動物病院がトラウマとなってしまい、健康診断や他の理由で病院に行くことも嫌がってしまっては、ワンちゃんの健康を守ることはできませんよね。 今回は、少しでも楽にワクチン接種を受けてもらうためにできることについてのお話です。 ワンちゃんが予防接種を嫌がる理由 まずは、ワンちゃんがどうして予防接種を嫌がるのか、その理由を知っておきま...

096-285-5755WEB予約