シニア期を迎えた犬猫の飼い主さんが気を付けたいこと

犬や猫はシニア期を迎えると様々な病気にかかるリスクが上がります。
本記事では シニア期に差し掛かった愛犬や 愛猫に対して飼い主さんが気をつけたいことについてご紹介します。
適切なケアや注意点を理解することで、 ペットの健康的で快適なシニアライフをサポートしましょう。

 

いつからがシニア期?

犬のシニア期

犬のシニア期の年齢は、犬種や個体差によって異なりますが、一般的には7歳から10歳頃がシニア期とされています。小型犬は寿命が長いため、シニア期がやや遅く始まることがあります。一方、大型犬は寿命が短いため、シニア期が早く始まると言われています。

猫のシニア期

猫のシニア期の年齢は、個体差や猫種によって異なりますが、一般的には約10歳から12歳頃がシニア期とされています。ただし、室内飼いや適切なケアを受けている猫は寿命が長く、シニア期がやや遅く始まることもあります。

 

飼い主さんが気をつけたいこと

定期的に健康診断へ連れて行く

シニア期を迎えると様々な病気にかかるリスクが上がります。 そのため定期的に健康診断を受診し、病気を早期発見し治療していくことがとても重要となります。シニア期を迎える前 までは健康診断は年に1回ペースを推奨しています。 シニア期を迎えてからは年に2〜3回は健康診断を受けた方がいいでしょう。元気そうだから大丈夫だと思うのではなく、健康診断で異常がなかったから大丈夫だと思うようにしましょう。

適切な運動量を見極める

シニア期の犬猫に適切な運動量をさせることは、関節や筋肉の健康維持、体重管理、ストレスの緩和、そして全体的な健康の向上に役立ちます。しかし、シニア期になると、運動能力が低下し、疲れやすくなるため、適切な運動量を見極めることが重要です。飼い主さんは以下のポイントに注意し、ペットに運動をさせましょう。
・ペットの体調を考慮する
・ 長時間運動させない
・ 暑い日や 寒い日などはペットに負担がかかるため 配慮をする
・運動後にしっかりと 水分補給や休息を取る

年齢に適したフードを選ぶ

シニア期の犬猫に適したフードは、高齢化に伴う身体的な変化や栄養ニーズに対応したものを選ぶことが重要です。以下の特徴を持つフードがシニア期のペットに適しています。

【低カロリー・低脂肪】シニア期の犬猫は代謝が低下し、太りやすくなるため、低カロリー・低脂肪のフードが適しています。

【高品質なタンパク質】筋肉量の減少を防ぐため、良質なタンパク質を含んだフードを選びましょう。ただし、腎臓の機能が低下している場合は、獣医師と相談してタンパク質の量を調整することが必要です。

【高齢犬猫に優しい食感】歯や歯茎の問題がある場合は、柔らかいウェットフードや、水分を加えて柔らかくしたドライフードが適しています。

快適な生活環境を整える

シニア期の犬猫は、体温調節能力が低下することがあります。室内の温度と湿度を適切に保ち、暑すぎず寒すぎない環境を用意してあげましょう。滑りやすい床材は、シニア期の犬猫にとって危険です。飼い主さんは滑りにくい床材やマットを使用し、転倒や怪我のリスクを減らす工夫をしてください。また、静かに安心して過ごせる環境も大切です。騒音や過度な刺激を避けることで、シニア期の犬猫のストレスを軽減できます。

 

いつまでも楽しく過ごすために

シニア期の犬猫に対して、適切なケアと注意を払うことで、健康的で快適な生活をサポートできます。愛犬や愛猫との共に過ごす時間がより充実したものになるように今回お話ししたことを参考にしてみてください。

 

熊本市東区のどうそペットクリニック

熊本市東区のどうそペットクリニックでは、すでに動物と楽しいペットライフを送られている方だけでなく、これから動物と暮らし始めるという方からのご相談も承ります。
「どの犬種・猫種がいいのか?」「動物と暮らすうえで何に注意するべきか?」「暮らし始める前にどんな準備が必要なのか?」といったようなことを、動物の専門家としてアドバイスさせていただきますので、お気軽にご連絡ください。
また動物や種類によってかかりやすい病気というものがあり、もちろん、暮らし始める前から病気になることをイメージするのは難しいと思いますが、事前に知っておくことで将来の病気予防に繋がりますので、必要に応じてそうしたこともアドバイスさせていただきます。

どうそペットクリニック

■住所
〒861-8039 熊本県熊本市東区長嶺南4丁目10-1
■TEL
096-285-5755
■アクセス
熊本ICから車で10分
「福祉センターグラウンド前」バス停下車から徒歩1分
■サイト
【公式ホームページ】
https://douso-petclinic.com/

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