老犬に多い病気について 愛犬の長生きのためには定期的な健康診断を

シニア期を迎えた愛犬の健康管理は飼い主さんにとっても非常に重要な問題だと思います。年齢とともに体力や免疫力が低下し、さまざまな病気に対するリスクが高まります。そのため、愛犬の健康状態を維持し、快適なシニア期を過ごすためには、定期的な健康診断が欠かせません。健康診断を通して病気を早期に発見し、適切な治療やケアを行うことで、愛犬の寿命を延ばすことができます。この記事では、老犬に多い病気と定期的な健康診断の重要性について解説していきます。

 

老犬がかかりやすい病気

関節疾患(関節炎、股関節形成不全など)

関節疾患は老犬の関節の炎症や変形が原因で起こります。関節炎は関節の腫れや痛みを引き起こし、股関節形成不全は股関節の異常発達による症状です。運動時の痛み、運動量の減少、腫れた関節、不自然な歩行などの症状が現れます。肥満や運動不足の場合、関節疾患にかかりやすくなってしまうため 飼い主さんはしっかりと愛犬の体重・ 運動管理を行いましょう。

心臓病(僧帽弁逆流症、心筋症など)

心臓病は心臓の僧帽弁が機能しなくなる僧帽弁逆流症や心筋の変性による心筋症などがあります。息切れ、咳、怠さ、運動耐性の低下、体重減少の症状が現れます。

腎臓病(慢性腎不全など)

腎臓病は腎臓の機能が低下し、老廃物の排泄が困難になる病気です。多飲多尿、食欲減退、体重減少、嘔吐、口臭、貧血などの症状が現れます。

肝臓病(肝硬変、肝炎など)

肝臓病は、肝細胞の炎症や組織の変性が原因で、肝臓の機能が低下します。食欲不振、嘔吐、下痢、黄疸、体重減少、腹水などの症状が現れます。

糖尿病

糖尿病は、インスリンの分泌不足や働きの低下により、血糖値の調節がうまくいかなくなる病気です。糖尿病は、適切なケアがなされない場合、重篤な合併症を引き起こす可能性があります。症状としては、多飲多尿、体重減少、食欲増加、怠さ、嘔吐、発汗などが挙げられます。

癌(乳腺腫瘍、リンパ腫など)

癌は、細胞の異常増殖によって生じる病気で、悪性腫瘍が発生します。老犬に多い癌には、乳腺腫瘍やリンパ腫があります。症状は、腫瘍の大きさや位置、進行状況によって異なりますが、しこりや腫れ、痛み、食欲不振、体重減少、嘔吐、下痢などが見られます。

歯周病

歯周病は、歯周組織の炎症や感染によって引き起こされる口腔内の病気です。放置すると、歯の喪失や全身への影響が起こることがあります。症状としては、口臭、歯の汚れや歯石、歯肉の腫れや出血、食欲不振などがあげられます。

視力・聴力の低下

老犬では、加齢に伴って視力や聴力が低下することがあります。視力の低下は白内障や緑内障などの病気が原因である場合もあります。症状としては、目の前の物に気づかない、遠くの物が見えない、飼い主の呼びかけに反応しない、驚きやすくなるなどが挙げられます。

 

定期的な健康診断の重要性

これまで説明してきたように、老犬になると、加齢に伴い体力や免疫力が低下し、さまざまな病気に対するリスクが高まります。このため、定期的な健康診断が老犬の健康管理において非常に重要です。健康診断を通じて、病気の早期発見や予防が可能となります。早期に病気を見つけることで、適切な治療やケアを開始し、病気の進行を遅らせることができます。また、予防的な対策や生活習慣の改善を行うことで、病気の発症リスクを減らすこともできます。もっと 健康診断を受診しておけば良かったと病気を発見してから後悔しないためにも、積極的に受診するようにしましょう。

 

老犬がかかりやすい病気について理解しよう

愛犬がいつまでも健康に長生きするためにも飼い主さんは老犬がかかりやすい病気について理解しましょう。 少しでも愛犬の様子がおかしいと思ったらすぐに動物病院へ連れて行ってあげてください。老犬になってからの健康診断は、愛犬の健康状態を維持し、病気のリスクを軽減し、寿命を延ばすために重要な役割を果たします。

 

熊本市東区のどうそペットクリニック

熊本市東区のどうそペットクリニックでは、すでに動物と楽しいペットライフを送られている方だけでなく、これから動物と暮らし始めるという方からのご相談も承ります。
「どの犬種・猫種がいいのか?」「動物と暮らすうえで何に注意するべきか?」「暮らし始める前にどんな準備が必要なのか?」といったようなことを、動物の専門家としてアドバイスさせていただきますので、お気軽にご連絡ください。
また動物や種類によってかかりやすい病気というものがあり、もちろん、暮らし始める前から病気になることをイメージするのは難しいと思いますが、事前に知っておくことで将来の病気予防に繋がりますので、必要に応じてそうしたこともアドバイスさせていただきます。

どうそペットクリニック

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