いつから受けるのが理想?子猫のデンタルケア

猫ちゃんのデンタルケアはいつからやればいいの?初めて子猫を飼うという方は、そんな疑問を抱かれるのではないでしょうか?

今回は、子猫のデンタルケアについてのお話です。

子猫は歯磨きが不要?そんなことはありません!

子猫のうちは、歯磨きがいらないと思っていませんか?実は、子猫の時期の歯磨きはとても重要なのです。

歯磨きの習慣づけは、人間と同じこと。小さい頃から毎日頑張るから習慣づいていきます。つまり、小さいうちに口に触られる習慣がないと、大人になってからなかなかデンタルケアができず、困ってしまうことになります。また、口に触れられるだけでストレスにもなってしまうため、猫ちゃんにとって大きな負担となるのです。

2歳までの猫ちゃんの7割は健康課題を抱えています

とあるデータによると、2歳までの猫ちゃんの約7割で、健康問題に何かしらの課題があるようです。やはり、歯垢や歯石を溜めたままにしておくと、歯周病などをはじめとしたトラブルの原因になることから、それらを未然に防ぐためにもデンタルケアは重要です。

現在、猫ちゃんの平均寿命は15歳を超えていると言われています。また、20歳まで生きることも珍しくないことから、それだけしっかりお口の健康を支えてあげる必要があると言えるでしょう。

どうやってなれていくのが良い?

猫ちゃんのデンタルケアは、いきなり歯ブラシを使うのはハードルが高いと言えます。そのため、少しずつ時間をかけてなれていくと良いでしょう。

①口周りに触れられることに慣れよう

基本的に口周りを触られることが好きな猫ちゃんはあまりいません。そのため、頭を撫でた時に口元に軽くタッチするなどして、少しずつ時間を長くしたり回数を増やしていきましょう。もちろん、うまく触れることができたらご褒美をあげてくださいね。

②ガーゼを使って軽く触れてみる

ある程度、口周りを触られることになれてきたら、ガーゼを指に巻いて唇をめくり、歯の表面にタッチしてみましょう。あくまでも慣れることが大切なので、無理やりやってはいけません。

この時、味のついたジェルや缶詰の汁などを使うとハードルが下がり、やりやすくなります。この機会に猫ちゃんの好きな味を探してみても良いかもしれません。また、最初は前歯から初めて、徐々に奥歯まで触れるように順番にゆっくりと慣れていきましょう。

③歯ブラシにチャレンジ!

最終的には、歯ブラシを使用します。使う歯ブラシは、ヘッドが小さく柔らかいものが良いでしょう。また、急に歯ブラシを口に入れると怖がったり嫌がったりします。そのため、最初は額をブラッシングするなどして「歯ブラシが怖くないもの」と思わせてあげると良いでしょう。

なお、抵抗感がなくなってきたらジェルや缶詰の汁をつけて舐めさせてあげることから始めると、どんどんハードルが下がります。最後にはガーゼと同じように前歯から奥に向かって徐々に触れていくことで、最終的には磨くところまで行えるようになります。

嫌がるときは無理をしない

歯磨きに慣れるまでに、どうしても嫌がる猫ちゃんもいます。そういった場合には、無理をせずに一定期間お休みしても大丈夫です。歯磨きトレーニングばかりすることで、猫ちゃんが飼い主さんに不信感を抱いてしまっては意味がありません。

大切なことは、飼い主さんとの関係性を保ちつつ磨けるようになることです。焦る気持ちが出てくるかもしれませんが、落ち着いていきましょう。どうしてもうまくいかない、やり方がわからないときは、かかりつけの動物病院に相談してみるのも良いでしょう。

熊本市の動物病院|どうそペットクリニック

■住所
〒861-8039 熊本県熊本市東区長嶺南4丁目10-1
■TEL
096-285-5755
■アクセス
熊本ICから車で10分
「福祉センターグラウンド前」バス停下車から徒歩1分
■サイト
【公式ホームページ】
https://douso-petclinic.com/

その他のコラム

大切な家族を守るための避妊・去勢

去勢・避妊の目的や重要性 ペットを飼うとなると、どうしても直面する問題が「避妊」や「去勢」の問題です。現在、およそ7割のわんちゃん、ネコちゃんが受けているという避妊ですが、どういった目的で行うのでしょうか。 去勢や避妊の大きな目的は、病気の予防です。子宮蓄膿症や乳腺腫瘍、睾丸腫瘍などの様々な病気の発生を抑えられるほか、性ホルモンなどによって病気が悪化する可能性を断つことができるため、できるだけ早い段階で受けることを推奨...

ワンちゃんのダイエットはどうする?意識や計画はしっかり立てる!

おねだりされたり、一緒に美味しいものを食べたい…という思いから、ついついおやつをあげすぎたりご飯をあげたりしていませんか?ワンちゃんは私たちと違い、少しの体重増加が大きな影響を及ぼします。逆に、体重減少もやりすぎてしまうと体に負担がかかってしまうのです。 今回は、適切なダイエット法や考え方についてお話したいと思います。 犬は肥満になりがち 大前提として、ワンちゃんは肥満になりやすいと言われています。そのため、生活習慣...

いつまでも健康に暮らそう!ワンちゃんの眼科治療

ワンちゃんが目をショボショボさせていたり、やけにこすっていると感じられることはありませんか? ワンちゃんの眼科疾患は、数多くあります。しかし、自分から異常を訴えることができないことや痛みなどを隠す本能があるため、飼い主さんがいかに早く気付いてあげられるかどうかが重要です。 目は一度失明すると回復することができません。ワンちゃんの健康のためにも、目の病気などを理解しておきましょう。 よくある目の病気 ...

フィラリアってどんな病気?症状や予防法について詳しく解説

飼い主の皆さんは毎年愛犬にフィラリア予防を行っていますか? ワンちゃんを飼っているとよく耳にする「フィラリア」ですが一体どのような病気なのでしょうか。 本記事ではフィラリアの症状や予防法について詳しく解説していきます。   フィラリアとは 犬のフィラリアとは、犬が蚊に刺されることにより寄生虫のフィラリアに感染する病気です。 フィラリアは心臓や肺などの重要な臓器に寄生し、重篤な合併症を引き起こす可能性が...

猫が妊娠!
出産までにやるべきこと

猫が妊娠!出産までにやるべきことや出産時に注意することは? 「おうちの猫ちゃんが妊娠した」「妊娠中の野良猫を保護した」。出産を控えた猫と暮らすことになったとき、飼い主はどんなことに気をつけて過ごし、何を準備しておく必要があるのでしょうか。今回は、猫の妊娠から出産までの注意点をご紹介します。 妊娠期間 猫のメスは生後半年〜10カ月ほど、オスは生後3カ月ごろからはじまり、生後9〜12カ月で本格的な発情期を迎えます。その後、メ...

096-285-5755WEB予約